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被災地の復興を支える、KTSの能登半島地震対応

被災地の復興を支える、KTSの能登半島地震対応
目次

2024年1月 能登半島地震発生

2024年、新年を迎えたばかりの能登半島を、M7.6、最大震度7の巨大地震が襲いました。被災地では道路は寸断され、家屋は倒壊し、広範囲で断水・停電が発生するなど、壊滅的な被害を受けました。

日本が災害大国と言われて久しいですが、2024年だけでも、梅雨前線による大雨や台風2号、台風7号による災害など、自然災害によって公共インフラが大ダメージを受けることはもはや免れない状況となっています。                                           

輪島市内の道路被害(石川県HPより)

能登町内の土砂崩れ(石川県HPより)


被災地支援と並行して展開される営業活動

被害による惨状を伝えるニュースに胸を痛めながら、KTSの営業社員は自分たちができることに取りかかります。KTSでは「自然災害復旧ポリシー」に基づき、地震災害の発生時には被災地の事業を支援する活動を行っております。過去には2011年の東日本大震災や2012年の西日本豪雨災害でも活動実績があり、今回の地震も例外ではありません。

設計ソフトウェアの無償提供

まず、Webサイトで被災地企業・自治体へのソフトウェアライセンスの無償提供を募ります。今回は富山県、石川県から多くの提供要請がありました。

ライセンス無償提供の案内(KTSのWebサイトより)

実は、KTSでは石川県の北部である能登半島にはKTSのCADソフト「V-nas」のユーザーはあまりいません。しかし、能登半島に派遣された中には、「V-nas」ユーザーである関西地区からの技術職員も少なくないため、V-nasのライセンス要請が必要となるのです。

ソフト操作のサポート

被害状況に応じたソフトウェアを単に無償提供するだけでなく、インストールや操作方法をカスタマーサポート部門の協力を得ながら丁寧に教え、また便利な機能をまとめた動画学習コンテンツを提供するなど、より効果的なソフトウェア活用の支援も私たちの役目です。このことによって、被災地の技術職員がソフトウェアを利用しやすくなり、早期のインフラ復旧に繋がります。

機能紹介動画(動画配信サービス「KTS Clips」より)


災害情報共有マップの提供

被害状況の情報共有においては、当社ASPサービス「basepage」が役立ちます。各地で自治体職員がスマートフォンなどを使って撮影した被災地写真を、同一のサービス内で共有することができました。この評判から、支援後も引き続き公共インフラに関わる情報共有システムとしてご利用いただいております。


また、災害で傷んでしまった橋梁の補修設計についても、KTSの橋梁設計部門と協力をして、これまで蓄積された技術ノウハウや資料の提供を通じた支援を行いました。この実績による評判が、現在も他の設計業務を受注する状況を導いています。

私たちは公共インフラ×ITという強みをもった責務として、被災地支援活動を行っております。一方で、事業を成長させるため、復興に備えたビジネス創造も同時に進めております。KTSの営業社員は地域社会の復興とともに、自社の業績アップにも貢献しているのです。


メンバーコメント

M.S.さん|営業部門長

1994年入社、営業部の社員約40名を統括する。2025年から取締役に就任。

「KTSの営業部門は、激甚化する自然災害に対して、強みであるITを活かした復興支援にたえず取り組んでおります。今回の能登半島地震に対してOさんが事業活動と同時に災害支援に奮闘した成果が自治体に認められたことは、非常に誇らしく思います」

 

T.O.さん|営業部 北陸地域担当

2001年入社、営業部所属。長い経験に裏打ちされた粘り強い営業活動が持ち味。


「このたびの地震災害では、S部門長の的確な指揮のもと、IT支援を通じて被災地の復興に微力ながらも貢献できたことを嬉しく思います。この経験は、私自身のキャリアにとっても非常に大きな意味を持つものでした。支援の過程で現地を訪れる機会をいただき、被災された地元の方々と、全国から駆けつけた応援職員の方々が、一丸となって復旧に取り組む真摯な姿勢に胸を打たれました。また、被災直後に激しくうねっていた能登へ向かう道が、訪れるたびに少しずつ整備されていく様子を目の当たりにし、地域の力強い再生を感じることができました。この経験を通じて、地域社会を支えるのは、技術や仕組みだけでなく、何よりも「人の力」なのだと改めて実感しました」


持続可能な社会への貢献

能登半島地震におけるKTSの復興支援活動が評価され、先日、能登町長から感謝状をいただきました。未だ被災地区では復興活動が続いているように、災害復興支援は長期のプロジェクトとなり、大変な分社会貢献を強く感じることができ、やりがいのある事業です。絶えず発生する自然災害に負けない日本をつくるために、KTSの営業社員はこれからも持続可能な公共インフラ維持の貢献に努めてまいります。